消費者はインフルエンサーを信頼しているのか、Modashが米国成人1042人を調査
米国成人1042人のうち、40%がクリエイターを信頼していると回答し、6人に1人は友人や家族と同じ程度に信頼していました。 クリエイターをフォローしている人の84%が、クリエイターの推奨をきっかけに商品を購入した経験を持っていました。 信頼を高める要因は、クリエイター本人が実際に商品を使っているように見えること、別のフォロー中のクリエイターも推奨していること、広告であることを明示していることでした。 信頼を損なう要因には、商品と発信内容の相性が悪いこと、生成型人工知能で作られたコンテンツの利用、広告表示の不足、台本を読んでいるような投稿が挙がりました。

Modash(クリエイターの発見、提携管理、成果計測などを支援するマーケティングツール提供企業)の「クリエイター信頼度レポート2026」は、米国成人1042人を対象に、インフルエンサー(ソーシャルメディアなどで発信し、購買や認知に影響を与える人物)への信頼と購買行動を調べたものです。調査は2026年6月に実施され、クリエイター(動画や投稿などのコンテンツを継続的に作る発信者)の推奨が購入判断にどの程度影響するかを整理しています。
40%がクリエイターを信頼、84%が推奨商品を購入
Modashの調査では、回答者の40%がクリエイターを信頼していると答えました。さらに、6人に1人はクリエイターを友人や家族と同じ程度に信頼していました。
クリエイターをフォローしている人に限ると、84%がクリエイターの推奨をもとに商品を購入した経験を持っていました。全回答者の半数は直近1カ月以内に、約4分の1は直近1週間以内に、クリエイターの推奨をきっかけに購入していました。
特に信頼度が高い層では購買頻度も高く、クリエイターを「非常に信頼できる」とした人の82%が直近1カ月以内に購入し、45%は直近1週間以内に購入していました。
呼び方の差より、接触頻度が信頼を左右
Modashは、「インフルエンサー」と「コンテンツクリエイター」という呼び方の違いが信頼に影響するかを、二種類の設問表現で比較しました。全体では大きな差はなく、目立った違いは世代別に見た場合に現れました。
ベビーブーマー世代では「インフルエンサー」という言葉が信頼にマイナスの影響を与えました。一方、ミレニアル世代とゼット世代では呼び方による差がほとんどなく、年長世代よりもクリエイターを信頼する傾向が強く出ました。
回答者の63%は、クリエイターのコンテンツに毎日またはそれ以上の頻度で接していました。Modashはこの層を「熱心な接触者」と位置づけています。1981年以降に生まれた人では74%、1996年以降に生まれた人では82%がこの層に入り、クリエイターとの接触頻度が信頼の高さと結びついていました。
信頼を高めるのは、本当に使っているように見えること
信頼を高める要因として最も多かったのは、クリエイター本人がその商品を実際に使っているように見えることでした。この項目は69%が信頼を高めると回答しています。
続いて、フォローしている別のクリエイターも同じ商品を推奨していることが63%、投稿が広告であることを明確に開示していることが55%でした。同じ商品を複数回紹介していることも、46%が信頼を高める要素に挙げました。
結果として、推奨が自然であり、広告であることが明示されている場合、受け手はマーケティングとしての投稿を受け入れやすくなっていました。複数のフォロー中クリエイターが同じ商品を取り上げることも、推奨への信頼を押し上げていました。
信頼を損なうのは、発信内容との不一致と広告開示の不足
信頼を損なう要因では、商品がクリエイターの発信内容に合っていないように見えることが43%で最多の一つでした。生成型人工知能(文章や画像などを自動生成する技術)で作られたコンテンツの利用も43%が信頼低下につながると答えました。
広告であることを開示していない投稿は40%、台本を読んでいるように見えることや、マーケティング上の訴求点をなぞっているように見えることは36%が信頼を下げると回答しました。
生成型人工知能に関する反応は分かれました。生成型人工知能の商品をクリエイターが宣伝することに約40%が否定的に反応し、残りの約60%は肯定的または中立的な回答に分かれました。
フォロー中のクリエイターは、友人・家族に次ぐ推奨元
商品推奨の信頼できる情報源として、フォロー中のクリエイターはオンラインレビューと並び2位に入りました。最上位は友人や家族でした。一方、知らないクリエイターは屋外広告と並んで下位に置かれ、親しみの有無が信頼に影響していました。
ゼット世代では、フォロー中のクリエイターが友人や家族と並んで最も信頼される推奨元でした。若年層ほどクリエイターとの接触頻度が高く、その関係性が商品調査や購入判断にも及んでいました。
ブランドを知らない場合でも、回答者の35%はクリエイターの推奨だけで購入する可能性があると答えました。ブランドを知っている場合、この割合は58%に上昇しました。クリエイターへの信頼が高い層では、ブランド認知の有無による差が小さく、推奨そのものが購入意向を支えていました。
What this means
調査は、クリエイターへの信頼が単なる好感度ではなく、購買行動と結びついていることを示しました。特に日常的にクリエイターの投稿に接する層や若年層では、フォロー中の発信者が友人や家族に近い推奨元として扱われています。一方で、商品との不一致、広告表示の不足、作り込まれた台本感は信頼を下げる要因となりました。