マイクロインフルエンサー施策の主目的は認知拡大、ソーシャルSEOが急伸
Statusphereの調査では、2024年1月から2025年12月までにTikTokとInstagramで実施された1,000件超のキャンペーン、68,000件超のクリエイター投稿が分析対象となった。ブランドの主要目的は認知拡大で、TikTok動画が最も多く求められた形式だった。ソーシャルSEO施策は前年比で最も大きく伸び、2025年には企業ブランドによる実施数が2024年の2.5倍になった。

What this means
この記事は、Statusphereのデータをもとに、マイクロインフルエンサー施策が単発のレビューや投稿にとどまらず、検索、広告、購買導線に活用される範囲を広げていることを整理している。
Net Influencerの記事「Awareness Tops Micro-Influencer Goals as Social SEO Campaigns Surge, Report Finds」は、Statusphere(企業向けにクリエイターマーケティング基盤を提供する企業)のベンチマークレポートを紹介している。レポートは、2025年にマイクロインフルエンサーと協業するブランドの主な目的が認知拡大であり、ソーシャルSEO(SNS内検索で見つかりやすくするための最適化)が急成長していると報告している。
調査対象とStatusphereの仕組み
Statusphereのレポートは、2024年1月から2025年12月までにTikTokとInstagramで実施された1,000件超のキャンペーンを対象としている。分析には、68,000件超のクリエイター投稿が含まれる。
マイクロインフルエンサーは、比較的小規模なフォロワー基盤を持つクリエイターを指す。Statusphereは、人工知能を使ってクリエイターの発掘、ブランドとの照合、キャンペーン進行を管理するプラットフォームである。
同社は、300以上のターゲティング項目を使う独自アルゴリズムでブランドとクリエイターを組み合わせている。TikTokとMetaのアプリケーション・プログラミング・インターフェース連携により、成果指標もリアルタイムで追跡している。ただし同社は、データセット内の成果が、同社プラットフォーム外で実施されたキャンペーンより高めに出る可能性があると説明している。
ブランドの最重要目的は認知拡大
調査期間中、マイクロインフルエンサーと協業するブランドが最も多く掲げた目的は、ブランド認知の拡大だった。ブランドが最も多く求めた投稿形式はTikTok動画だった。
ソーシャルSEOは、キャンペーン目的の中で前年比の伸びが最も大きかった。企業ブランドによるソーシャルSEOキャンペーン数は、2025年に2024年の2.5倍となった。
ブランドは、クリエイターコンテンツを有料広告にも広げている。アローリスト投稿は、クリエイターの投稿をブランドが有料配信に使える仕組みを指す。この形式は、2024年から2025年にかけて前年比3倍に増加した。
投資が多い業種と店頭コンテンツの効果
マイクロインフルエンサーとの協業に投資した主要業種は、ビューティー、ホーム・家庭用品、消費財食品の3分野だった。
小売店の店頭での商品体験を含むクリエイター投稿は、10万回視聴あたりのエンゲージメントを118件押し上げた。エンゲージメントは、いいね、コメント、共有などの反応を指す。
単発施策から継続運用へ
レポートは、ブランドによるクリエイターコンテンツの活用が、単発のレビューやキャンペーンを超えていると説明している。消費者が商品を発見し、評価し、購入する過程の基盤として扱われるようになっているという。
マーケティングチームは、ソーシャルSEOや人工知能を通じた発見経路への投資を増やしている。さらに、クリエイターコンテンツを有料配信へ展開し、広告費用対効果の向上につなげているとレポートは述べている。
レポートは、2026年に向けて、クリエイターコンテンツを継続的に制作し配信する能力が競争上の要件になると位置づけている。大規模な重点キャンペーンだけでは十分ではないとも述べている。
2026年に注目する4領域
Statusphereは、2026年に向けた注目領域として、検索での可視性、有料広告成果、Pinterest、Amazonの4つを挙げた。検索での可視性については、商品比較検索におけるGoogle AI Overviewsの78%でYouTubeの引用が表示されているという数値を示した。Google AI Overviewsは、Google検索で人工知能が要約回答を表示する機能である。
レポートは、商品発見の場が大規模言語モデル、人工知能による要約、SNS検索、チャット型体験に分散していると説明している。大規模言語モデルは、大量の文章データを学習し、文章の生成や回答を行う人工知能の仕組みである。この流れの中で、ブランドは発見されやすさを高めるために、YouTube Shortsでのマイクロインフルエンサーコンテンツ配信を増やすと予測している。
有料広告については、Statusphereのプラットフォーム経由で調達したクリエイターコンテンツが、クリエイター以外の広告と比べて広告費用対効果で3倍から5倍高かったと報告した。Pinterestについては、Circanaのデータとして、商品発見チャネルでSNSが口コミを上回り、42%対31%になったと紹介した。また、週次のPinterest利用者の85%がブランドコンテンツをきっかけに購入し、55%がPinterestを買い物の場と見ているとした。Amazonについては、購入可能な動画を含む商品詳細ページが平均23.8%の売上増加につながるというAmazonデータを引用し、2026年にブランドがAmazonインフルエンサーの活用を増やすとした。
まとめ
Brands working with micro-influencers in 2025 ranked awareness growth as their primary campaign objective, while social search optimization emerged as the fastest-growing campaign objective for creator partnerships, according to a new benchmark report from Influencer Marketing platform Statusphere. The findings draw on more than 68,000 creator posts across more than 1,000 campaigns on TikTok and […]